また大きな波が来る前にトーハクへ(その2)
刀剣乱舞のおかげで刀剣鑑賞の世界に引きずり込まれたわけですが、先日のトーハクではちょっとした出会いがありました。
尻懸則長の太刀です。
トーハクには尻懸則長の太刀は2口所蔵しているようですが、管理番号F-58の重要文化財に指定されている方が展示されていました。
刀剣乱舞には実装されてません。
実装してほしい。
個人的な推しポイントは、刃文です。
この点々としたのが、とてもかわいいです。
難しい言葉でいえば、「飛び焼き」と言われるものです。
こういう、刃文に沿って浮き出た飛び焼きって初めて見たんです。
今まで見てきたのというの、刀身のどこかに、まさしく飛んでいるようなものばかり。
飛び焼きといえばへし切り長谷部がパッと思い浮かぶんですが、全然タイプが違うんですよね。
備前刀に見られるような派手めな刃文が好きなんですが、尻懸則長は控えめに主張してくる飛び焼きに惹かれました。
本来の私の好みはこういう感じ。
こちらは同じ日に展示されてた小龍景光。
備前刀をそんなにたくさん見てきたわけではないけど、個人的な印象としては派手で華やか。
山鳥毛なんかその最たるものというか。
小龍景光もだけど、前に見た長船長義の刃文もすごい派手だった。
けどそういうの大好きです。
尻懸則長のこの太刀、ColBase:(国立文化財機構所蔵品統合検索システム)とe-国宝では説明文が違うんですよね。
ColBaseによると、「明治42年、前田利為から東宮(のちの大正天皇)に献上された。」
e-国宝では「明治18年(1885)に奈良・談山神社より明治天皇に献上されたものである。」
どっちが正しいんでしょうね。