頭痛持ちの私と刀剣鑑賞
最近気がついたことがあります。
通院して偏頭痛の薬を処方してもらってる私、長時間の刀剣鑑賞に向かない体質なんだな、と。
頭痛持ち、光に弱いところがあります。
頭が痛い時は可能な限り光を遮りたい。
それと、眩しさから頭痛が引き起こされたりもして。
難儀な体質。
刀剣鑑賞は刀身に浮かび上がる刃文や映りなどを眺めるます。
美術館側もLEDライトを刀身に当てて、見やすくしてくれます。
刀身は銀色。
光をよく反射します。
うわぁ、眩しいけどすごくよく見える! 嬉しい!
なんて思いながらじっくり何口も調子こいて単眼鏡で覗き込んでしまいます。
それはもう夢中になって「ああ、この刃文素敵!」「こんなところに刃こぼれが!」「この刀身彫刻かっこいい!」なんて心の中で絶叫しながら、眩しさを忘れて裸眼で見たり単眼鏡を覗き込んだり。
そして1時間後、頭痛で頭抱える私がいます。
もっとも、こんな無茶な見方したら、頭痛持ちじゃなくても頭痛起こすかもしれません。
先日の国宝展では無理なことをするのはやめようと思い、絶対に見ておきたい刀身を5口程度あらかじめ決めておいて、且つ、照明が反射しているところは単眼鏡でじっくり覗き込むのはやめるようにしました。
もったいないなと思いつつ、けど最初から最後まで気持ちよく国宝展を楽しみたかったので仕方なし。
データベースも図録もあるし、常設展に出る機会もあるだろうし。
けど反射が少なめのところは満遍なく、舐めるように、上から下から鑑賞させていただきました。
重点おく刀身以外は残念だけどあまり時間をかけず。
それでも見ていたら「これはじっくり見ておきたい」っていう刀身と巡り合ったりもするので、そこは自分の中で調整。
「臨機応変」私の好きな言葉です。
その代わり反射とかあまり気にしなくても良い刀装具は時間かけてじっくり見ました。
鞘にいくつも施された蒔絵の鳥、美しかったな。
そんな感じで国宝展では頭痛は起こらなかったです。
なお、トーハクの本館13室の刀剣部屋は、特別展ほど照明が明るくないので、頭痛持ちの私も比較的安心してじっくり見れます。
けど明るさほしいって人には物足りないかも。