付喪神は何か知りたくて「付喪神絵巻」を紐解いた
久しぶりに「しゃばけ」を読みました。
刀剣乱舞よりもずっと前に私に付喪神というものを教えてくれた本です。
「しゃばけ」によると、付喪神とは物が100年経って傷がなければなれる妖怪のこと。
つまり付喪神といって“神”の文字が使われているけど、神様ではない。
むしろ猫又の方が近い感じ。
けど刀剣乱舞だと刀剣男士は刀の付喪神で、妖怪というよりも“神”寄りなんですよね。
焼けても刀剣男士になってるし。
室町時代の絵巻物「付喪神絵巻」で描かれている道具たちの姿が、どちらかというと「しゃばけ」の付喪神に近いイメージ。
「付喪神絵巻」の付喪神たちは、捨てられた古道具たちが人間に仕返しをしてやろうと算段します。
彼らは人の形を得て恨みを晴らすと、飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。
和歌まで嗜むようになります。
その後彼らは退治されますが、名僧の元で修行し成仏することになる、という物語。
仏教の教えを説くための物語かな、という向きもあります。
刀剣男士は審神者(プレイヤー)のことを「主(あるじ」と言って、人間の我々の命令に従ってくれるけど、刀剣を大事にしなかったら「付喪神絵巻」の付喪神のように、いつか仕返しにくるかもしれない。
そうしたら、いつか彼らも即身仏となったりするのだろうか。