日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

【東京人 2021年5月号】(刀剣特集号)を読みました

刀剣乱舞好きなこともあって、刀剣の本や雑誌を読んだりします。
けど最近ムック本は買うのを控えています。
ところが先日久しぶりに刀剣特集の雑誌を買いました。

東京人 2021年5月号 特集「江戸東京と刀剣」[雑誌]

東京人 2021年5月号 特集「江戸東京と刀剣」[雑誌]

  • 作者:-
  • 発売日: 2021/04/02
  • メディア: 雑誌
 

 買ったことない雑誌だったんですけど、最近よく見る刀剣雑誌とはちょっと毛色が違うなと思って買ってみましたが、けっこう良かったです。

刀匠へのインタビューや対談も良かったんですけど、執筆しているのが元佐野美術館の学芸員で渡辺理事長と一緒に刀剣の本出してた住麻紀さんだったり、刀剣博物館や三井記念美術館など現役の学芸員さんだったりして、割と本気の刀剣本でした。

いちおう昨今の状況もあるので女性の刀剣愛好家の座談会があったりも。
刀剣乱舞のことにも触れていますが、刀剣特集雑誌の扱いとしては破格の小ささの1ページだけ。
女性刀剣愛好家やゲームプレイヤーのことを書いたライターさんはサブカルに詳しそうな方のようで、「刀剣女子」という言葉が出てこないのも心地良い。

 

いちおう刀剣のことあまり知らないという人でも分かるような内容だし、日本刀作りは分業制ということにも触れていたりするし、案外真面目で硬派な内容でした。

刀の写真もたくさんありますが、雑誌の宿命で見開きで途切れてしまうのが残念。
けどこれはもうしょうがない。
美術館とか博物館に行けなくて刀剣鑑賞に飢えている身としては、見たことがなかった(たぶん)水心子正秀の刀が見れて嬉しかったな。
刀の名前めっちゃ長い。
「銘 水心子正秀/出硎閃々光芒如花 二腰両腕一割若瓜」(読み:とぎにいだせばせんせんたるこうぼうはなのごとし ふたこしりょうわんいっかつすることうりのごとし)

 

余談だけど、江戸中期の作品いくつか載ってるけど、なんか名前長くない……?
新々刀のこと全然調べてなかったけど、そうなのか?
彫るのすごい大変だったんじゃないのこれ。
上の水心子正秀の刀なんて、もう名前っていうか、この刀見てどう思ったかっていう感想じゃん。

 

「東京人」という雑誌だから、東京とか江戸に焦点を当てた内容。
刀剣乱舞でいえば新々刀の水心子正秀と源清麿を推してる人におすすめ。
あとちょくちょく戦後の刀が作れなくなった時期のこととか赤羽刀のことにも触れていたりもするので、その辺りのことが気になる人にも良いかもしれない。
もうすでに履修済みの人には不要かもしれない。
私は興味深かったです。

 

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