付録には手を出さないが万年筆は別だから和樂を買いました
雑誌の付録グッズが欲しくて読みもしない雑誌を買ったことがある人は分かってくれると思うのですが、当たり外れの振れ幅が大きいと思いませんか。
私はこれまで「まあやっぱり付録だしな」と思うことが何度もあったので、もう付録目的で雑誌を買うのはやめたんです。
けどここにきて和樂の万年筆が欲しくて、葛藤したあげく買いました。
和樂なら雑誌の中身も読むし。
いちおう先に書いておくと、私が和樂webでかつて記事を書いたことがあるからといって、PRしてるわけではないです。
お金もらってないです。
結論から言えば、当たりです。
お金の無駄遣いにならずに済みました。
まずは見た目から。
真っ白いボディに見えるけど、うっすらと吉祥文様の「雪輪」が散りばめられています。
プリントじゃなくてエンボスなので、持つのに邪魔にならない程度の凹凸です。
雪輪がかわいいのと、主張しすぎないのがおしゃれ。
素材はプラスチックではありません。
しっかり重みのある金属製。
筆記にはある程度のペンの重さが必要なんですが、個人的にはこの万年筆の重みは好ましかったです。
キャップを取った場合の重さが22g、キャップ込で31g(量った)。
愛用のSARASAグランデが23.5g(これも量った)。
キャップのない状態で使うので(理由は後述)、SARASAグランデとほぼ近いのは嬉しい。
ペン先は付録万年筆では珍しい太字。
比較的よく見るイリジウム製ですね。
手帳を書く場合は細字が良いこともあってか、付録万年筆はF(細字)が多いように思う。
この万年筆のコンセプトがプライベートのお手紙ということもあって、太字を採用したようです。
私はコンセプトに反して手紙を書かずレタリングで使おうと思ってます。
あといちおう彫刻ありで高級感あります。
万年筆の醍醐味はやっぱりインク交換。
インクカートリッジはヨーロッパ規格です。
ペリカンやモンブランのインクカートリッジが使えます。
私はモンブランのカートリッジ入れました。
コンバーターはペリカンのを使う予定です。
インクカートリッジの規格って??という人は「万年筆 規格」でググってください。
パイロットやセーラーなど独自規格使ってるメーカーあるので、インク買い替えたいって思った人は要確認です。
それで、ここからはちょっとダメ出しです。
書き心地はおおむね良好です。
スルスルといけます。けっこう好き。
ただ、使用2日目の現在での感じでは、たまに書き出しでインクが出ません。縦線でも横線でも。
書き出しだけなので、一本の線が書けなくても2本目の線は書けます。
万年筆のペン先は育てるものだっていう伝承があるので、これは使っていくうちに解消されるかもしれないし、だめかもしれない。様子見します。
あとキャップを外した状態で使うって先述しましたが、これはキャップを尻軸にさした時に、重心がそっちにいってしまうからです。
つまり重心が高い。
低重心のペンが発売されるほど、重心は低い方が好まれます。
しかもキャップだけで9gあるので、これがけっこう手には負担。
キャップをさせた方が紛失防止になるし便利なんですけどね。
とはいえ、人には人の好みがあるので、高重心がいい人には良いかもしれないです。
最後に、手持ちからいくつかペンを持ってきて線の太さ比較をしてみました。
紙はRHODIAの5mm方眼です。
太字ということもあって、カリグラフィー用のLAMY JOYの1.1に近いです。
字が汚いのは放っておいてください。
雑誌の付録とはいえ、かなり使い心地は良いと思います。
見た目も好きです。
難点はあるものの、クリアできる範囲内なので微々たるものかな、と。
しばらくはレギュラーメンバーに入れて遊んでみようと思います。