日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

『縄文人の死生観』を読了しました

「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界文化遺産おめでとうございます。
記念に読み始めました、というわけではないのですが、ちょうどうまいタイミングで縄文に関する本を読んでいました。

縄文時代はそんなにくわしくはないです。
東京国立博物館に行ったら考古展示室も覗いたりする程度。
けどやっぱり縄文時代ってなんだか不思議。
土器も土偶も芸術的なものが多くて、どうしてそういうものができたのか気になる。

最近ちょっと土偶関係で一騒動起きてるので、それにちょっと気持ちが引っ張られてしまったというのもあるかもしれない。

筆者は国立歴史民俗博物館勤務を経て現在東京都立大学で教授をしている方。
国内外での発掘経験を持つ筆者が、縄文時代の人々の思想や宗教観を、骨と埋葬方法から考察した論文的な本です。

発掘された人骨がどういう状態で埋葬されたのかを観察することで、文字情報として存在しない縄文時代の人々がどういう思いでこの死者をこういう形式で埋葬したのか、そしてその思いの起源となる彼らの思想の断片を導き出しています。

もちろん正解など分からないので、書かれていることはどうしても推察にしかならないのですが、様々な論文や科学的な検証をしているので説得力があります。

先に述べた通り、私は縄文時代のことに詳しくないのですが、私としては面白く読めました。
詳しい人はまた違う読み方をするかもしれません。
考古学って難しいですね。

 

この本を読む前にクレジットカードの月刊誌の縄文特集も読んでたり、縄文図鑑も読んだりしました。
今度江戸東京博物館で縄文の特別展もやるとか。
行きたいけど、ワクチンの摂取状況次第かな。