日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

縄文時代のことを考えていたらオタクとして励まされた

 せっかく縄文についての本を読んだので、もうちょっと縄文関係の本を読んでみようと思って、お手軽そうな雑誌に手を出してみました。

 

meg-kinjo.hateblo.jp

 基本的に雑誌というのは時事に絡めてくるものだと思っているのですが、ディスカバー・ジャパン2018年9月号は、東京国立博物館でおこなわれた特別展「縄文-1万年の美の鼓動」に合わせて刊行されたものでした。

www.tnm.jp

特別展が開催されるタイミングって、主催者側がとても良い宣材写真を用意してくれるので、雑誌といえどもいい写真が載っているんですよね。
あとはどう料理するのかで雑誌の良し悪しが変わると思うんですが。

私みたいな初心者には分かりやすいし「へえそうなんだぁ」なことも多め。
知らなかったよ、漆がもう12,000年前の縄文草創期に使われていたなんて。
漆といえば多くの刀装具に使われている素材だから、このことが知れたのは良かったです。
そんな太古の時代から漆使われてたのか……。


縄文時代を土器や土偶だけではなく、人口の推移やDNAの解析結果など様々な角度から縄文時代を解説してる濃厚な雑誌でした。
縄文人の死生観』の作者も縄文時代の歴史について回答していました。
途中、親しみやすい書き方してる人だなぁって思ったら、縄文初心者向けの本を何冊か出してる譽田 亜紀子さんでした。
彼女が書いた文で印象に残ってる一文。

 

今の世の中、簡単に正解を求めすぎる気がするが、いくら考えても正解が分からないものを、あれこれ想像し考えることが、もしかしたら豊かな時間なのではないか。

 

文字史料がないので、発掘されたものから推測しないといけないのが古代史。
正解なんて分かるはずがない。
(もちろん論文とか書籍化するなら妄想を散りばめたのではなく、論証などちゃんとしてほしいけど)
土偶に女性が多いのは信仰心のためかもしれないけど、一部ではもしかしたら彫像感覚で作ったものも出土されたかもしれない。
そんなことをいろいろと考えるのは、古代史だけじゃなくいろいろな物事に通じることかと思います。

私は刀剣乱舞好きだからなんでも刀剣乱舞で考えてしまうのですが、「とある本丸」でそれぞれの刀剣男士がなにをしているのか考えるのって楽しいです。
それをオタクじゃない人とか二次創作興味ない人は「時間の無駄遣い」と言うかもしれない。
けど、それを「豊かな時間」と言ってくれたようで、なんだか嬉しかったんですね。

オタクのみんなには、そんな「豊かな時間」をたくさん過ごしてほしいな。