日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

ニコ美で『特別展「最澄と天台宗のすべて」を巡ろう』を見ました

先月来、すっかりニコニコ美術館のリアタイ視聴に魅了されてしまった私ですが、夕飯の時間と重なることが多くて途中参加が続く中、今回は最初から参加できるように万全の態勢で臨みました。

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題材としては正直門外漢です。
けど日本史ちょっとかじってたら名前は聞いたことあるし、学芸員さんが解説してくれるし、なんとかなるだろうと思いましたが、なんとかなりました。

最澄が描かれた漫画『阿・吽』の作者、おかざき真里さんが終始楽しそうにはしゃいでいて、見ているこっちも楽しくなりました。
微笑ましい……。

今回の展覧会、とにかく普段は表に出てこないような秘仏のオンパレード。
法界寺所蔵の薬師如来立像は佇まいですでに美しいのに、細やかな彫り物が衣に施されて、その繊細な仕事っぷりに驚嘆。
ニコ美リアタイなのでコメントも流れてきます。
その彫り物を見ていわく「FENDIのマーク」と。
FENDIのバッグとかに見られるモノグラムにパッと見た感じ似ているんですよ、これが。
こういうところが楽しいよ、ニコ美リアタイ。
専門誌とかで仏像の紹介文にFENDIとか絶対書かないでしょ。
この直感的で新鮮な感想が楽しくてたまらない。
不敬とかそういうの気にしない。

不敬といえば、仏像には時折ふっくら体型のものがありますが、これに対してトーハク学芸員の皿井さんが「ムチムチ」と表現されていて、素人の私なぞは「ムチムチって表現して良いんだ!?」と驚いたほどです。
仏像というと神聖で、それを表現するにはあまり失礼な言葉を使ってはいけないのではなかと思ってしまうのですが、もうちょっと身近に考えても良いのかもしれません。

 

仏像たくさん見れたので、ちょっとはリモートでご利益あるかな、などと期待しちゃう。
終盤では調布の深大寺所蔵の元三大師像も紹介してくれたのですが、厄除けで有名ということで。
おかざきさんも触れてましたが、元三大師が鬼の姿となり疫病神を退散したときの姿を写し取ったものを「角大師」と呼ぶそうで、魔除けになるとか。
ありがてえ、ありがてえ。

www.jindaiji.or.jp

仏像以外では嵯峨天皇の自筆の書や、地獄を描いた絵画などの仏教美術を紹介してくれました。
中には重要すぎてカメラに写せないようなものもあるので、やはり実際に行かないとって思わせてくれるものも。
行きたいなぁ……。
コロナ禍以降、初の都内遠征にしようかなぁ、どうしようかなぁ……。

安定の終盤は押せ押せになるニコ美で、おかざきさんや橋本さんが紹介しきれず申し訳ないと言っていたけど、漫画でいうところのあらすじ紹介という感じで気になったら見に行くし図録買うので気にしないでって思ってます。

 

次のニコ美も楽しみだし、最初からリアタイできたら良いな。