日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

テレビっ子は読書量を増やしたい

四六時中テレビ見ている訳ではないけども、本を読む時間よりもテレビを見ている時間が多いかもしれない。
テレビというか、映像コンテンツ全般。

アニメや映画はもちろん、ドラマに歴史系や美術系番組などなど。
当然のようにニュースも見る。

特に歴史系は読書よりもテレビで情報を得ることが増えた気がする。
学者さんたちが今まで築き上げてきた知識を凝縮して、頭脳の一片を提供してくれる番組がNHKには多いのだ。
「歴史探偵」に「英雄たちの選択」あたりは、録画して毎週夫と並んで見ている。

 

ただ、読書量が減るということは、私のように職業文字書きの人間にとっては致命的とも思える。
読書をすることで得られるのは知識のみならず、言葉の使い方、漢字の読み方、小難しい語彙、文章全体の組み立て方など、文章を書くに当たって必要となるものを吸収することもできる。
例えば小説なんかでアクションシーンが出てくるが、読者がスピード感を持てるようにするのであれば、文章は端的にするのが良い、なんていうテクニックがあったりする。

文章の書き方を学びたかったら、好きな作品を丸写しして書け、と言ったりもする。
私は実際にやったことはないので、良し悪しは分からない。

 

先日気になることがあったので、ある雑誌のあるページの文章がどういう構成になっているのかを考えながら読んでみた。
紙媒体が上位、みたいな思い込みのようなものが頭の片隅にずっと残っているのだけど、読んでみると段落の最初はさっきまで読んでいた段落と同じ始まり方だったり、のっぺりとした印象があったりして、何だか読んでて飽きてくる。

これは映像コンテンツばかり見ているせいで、長い文章が読めなくなったということだろうかと、あまりにも強い危機感を覚えてしまった。

 

漫画を読まない漫画家がいるそうだけど、私はそういうタイプにはなれないらしい。
私の場合、テレビは読書に置き換わることはないのだ。

 

日枝神社にお参りしてとらやでお茶を

過日、赤坂の日枝神社にお参りに行ってきました。
毎年行っているわけではないのですが、たまに行かねばってなる神社です。

永田町も近いので警察車両とすれ違ったりもします。
初めてこの階段を見た時には、これからこの階段を歩くのかと「うへー」となりましたが、エスカレーターがあるのがすぐに分かって「うへー」な気持ちがどこかに吹き飛んだものです。

 

日枝神社のホームページによると、御祭神の大山咋神(おおやまくいのかみ)が「万物の成長発展・産業万般の生成化育を守護し給う御神徳は広大無辺」とのこと。

末社猿田彦神社については「猿田彦大神は、皇孫命を御先導申し上げた御事績により道案内の神として信仰されています」、山王稲荷大神については「様々な生業(なりわい)の繁栄をもたらし、あらゆる願望に応え、また防火防災守護の神としても崇敬しています」と書かれています。

あの場所にいるだけでいろんな神様に囲まれるので、平素とは違う緊張感を抱きつつ参拝します。

 

末社の手水舎が感染対策のためか分かりませんが竹筒仕様になってました。
前からこんな感じだったかな?
とは言え、手水舎に龍がいるのちょっとカッコいいなと思います。

 

そして日枝神社といえば宝物殿です。
この宝物殿に行きたいからこそ閉館日の火曜と金曜は避けたのです。
そのおかげで「則宗」の展示に間に合いませんでしたけども。

展示されている刀剣類はどれも名だたる御由緒のものばかり。
というのも日枝神社江戸城の鎮守なので、徳川家ゆかりの刀剣や書状がいっぱいあります。
展示物の説明書きには大抵「○代将軍××が奉納」の文字が書かれています。

宝物殿は博物館みたいに照明にこだわったりとかはないのでちょっと薄暗かったりしますけど、刃文はちゃんと見えます。
長光の華やかな刃文、しっかり拝見いたしました。
ちなみに撮影はNGです。

 

参拝の後は少し足を伸ばして、とらや赤坂店へ。
徒歩で行ける距離なのが嬉しい。

上生菓子と羊羹を買って、茶寮でお汁粉とお抹茶いただいてきました。
年始にイオンで買ったこし餡とは比べてはいけないレベルです。当たり前ですが。
塩昆布の厚みも自宅で食べてるのと全然違う。
これが老舗名店のお味かぁと感じ入ってしまいました。

そのまま六本木に足を伸ばしても良かったのですが、この日の赤坂散歩はこれで終わりにしました。
良き1日になりました。

 

www.hiejinja.net

www.toraya-group.co.jp

『どうする家康』#2 感想

1話の時からやたら「白兎」と言われていた理由が判明しました。

1話の段階で信長のせいかなって分かっていましたが、実は卯年生まれだったのを母上の配慮のもと、寅年生まれということになったということで。

寅の化身どころか、兎の化身でしたね。
そのうち機嫌が悪くなったら足ダンしそうです。

 

そして今回も強烈な印象を残した織田信長
家康くんが織田家にいた頃のエピソードが語られました。
獰猛な信長にオモチャにされていたトラウマを抱えている家康くん。

桶狭間も終わって岡崎入りも果たしたので、次に来るのは清洲同盟です。
信長と家康が和睦します。

あのヘタレっぷりなら支配下に置くのチョロそうだけど、対等な立場になります。とりあえず。
「食ってやろうか」って信長が少年家康くんに噛み付いてましたけど、それこそ岡崎が食われてもおかしくない19歳家康くんの怯えっぷり。
対等な関係になるの? 本当に?

松平昌久に攻められながらも大樹寺から出ていく時に勇ましくなっていた様子から、いざという時は勇敢な姿を見せる、という人物設定なのかもしれないので、信長の前でただの兎ちゃんじゃなくなる場面があるかもしれませんね。

清洲同盟で家康が尾張清洲城に行ったっていうのは創作の可能性が高いそうで、書状のやり取りの中で、家康くんが対等な同盟になるような奇策を打ち出していくのだろうか。

 

今回の大河ドラマ、語りがまた面白いことをやっていて、ドラマの内容を語るというよりも、今まで語られてきた家康像を語っているところが良い。
「神君・家康公」「勇敢」などと、『徳川実紀』の付喪神かなって思うくらい家康のことを祭り上げています。
しかし今回の物語の中での家康は怯えた兎ちゃん。
戦場から逃げるし泣くし、お腹痛くするし。
語りが正面切って”嘘”をついてくる。
今までのイメージと違うことをやっているよ、というのが明示されているかのような語りを敢えてつけているのが面白い演出だと思っています。
次はどんな”嘘”をついてくるのだろうか。
これもひとつの楽しみになっています。