四六時中テレビ見ている訳ではないけども、本を読む時間よりもテレビを見ている時間が多いかもしれない。
テレビというか、映像コンテンツ全般。
アニメや映画はもちろん、ドラマに歴史系や美術系番組などなど。
当然のようにニュースも見る。
特に歴史系は読書よりもテレビで情報を得ることが増えた気がする。
学者さんたちが今まで築き上げてきた知識を凝縮して、頭脳の一片を提供してくれる番組がNHKには多いのだ。
「歴史探偵」に「英雄たちの選択」あたりは、録画して毎週夫と並んで見ている。
ただ、読書量が減るということは、私のように職業文字書きの人間にとっては致命的とも思える。
読書をすることで得られるのは知識のみならず、言葉の使い方、漢字の読み方、小難しい語彙、文章全体の組み立て方など、文章を書くに当たって必要となるものを吸収することもできる。
例えば小説なんかでアクションシーンが出てくるが、読者がスピード感を持てるようにするのであれば、文章は端的にするのが良い、なんていうテクニックがあったりする。
文章の書き方を学びたかったら、好きな作品を丸写しして書け、と言ったりもする。
私は実際にやったことはないので、良し悪しは分からない。
先日気になることがあったので、ある雑誌のあるページの文章がどういう構成になっているのかを考えながら読んでみた。
紙媒体が上位、みたいな思い込みのようなものが頭の片隅にずっと残っているのだけど、読んでみると段落の最初はさっきまで読んでいた段落と同じ始まり方だったり、のっぺりとした印象があったりして、何だか読んでて飽きてくる。
これは映像コンテンツばかり見ているせいで、長い文章が読めなくなったということだろうかと、あまりにも強い危機感を覚えてしまった。
漫画を読まない漫画家がいるそうだけど、私はそういうタイプにはなれないらしい。
私の場合、テレビは読書に置き換わることはないのだ。