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『どうする家康』#1 感想

始まりましたね、新しい大河ドラマ『どうする家康』。
1話からもう松潤さんが出てきて、14歳くらいを演じていました。
大河ドラマあるあるなので気にしてはいけない。

ドラマの中で「元信」と名乗っていたので、弘治元年(1555年)3月の元服以降から物語が始まっているということになります。

「人質」というと聞こえは悪く、以前も言葉のイメージのままの状態で駿府にいると思われていましたが、近年の研究により庇護されていたものと考えられているそうです。
家康くん、ヘタレながらもとても伸び伸びと育っていました。
それもこれも今川義元のおかげです。
その辺りは時代考証担当の平山先生がツイートしているので参考になります。

 


家康くんの岡崎帰郷、瀬名との結婚、長男の誕生、初陣などなど、諸々をかっ飛ばして進んだ第1話。
あれよあれよと、家康くん19歳の5月まできて「桶狭間の戦い」勃発です。

今回の今川義元が本当に素敵な殿で、これなら桶狭間も余裕で勝てるじゃないかと思えるほどでした。
しかしそれ以上に強かったのが織田信長でした。

麒麟がくる』の記憶もまだ新しい我々大河ドラマファン。
岡田准一演じる織田信長は『麒麟がくる』の時とは全く違う雰囲気のある信長でした。

VFXを駆使した信長の背景は暗雲立ち込める魔城から降り立った魔王のような姿。
ひらパー園長の影など微塵も見せない圧倒的威圧感を醸し出した信長。
怯える家康くんが言うように、画面を通してもこれは恐ろしいケダモノであるとわかります。

そしてニヤリとほくそ笑み、つぶやくのでした。

 

「待ってろよ、竹千代。俺の白兎」

 

……うん?
あ、今あなた「俺の」って言いましたね。
Twitterが騒然としたのと同様に、私もびっくりしました。

オタクは相対する2人のクソデカ感情に敏感なんです。
突然ドSなスーパー攻め様とヘタレ受けくんとのBLにでもなったのかと思いました。
そしてTwitterには私みたいなオタクがゴロゴロいて、BLだと思った人もいれば乙女ゲームかと思った人もいます。
「主君だなんて認めん!」と言いながらも後々は従順な家臣になる本多忠勝くんみたいなキャラも、乙女ゲームBLゲームにありがちです。

 

ヘタレな青年が家臣たちの協力も得ながらより良き選択をし、天下を取っていく物語になるのかなと思っていました。
もちろんそれも間違いではないと思うのですが。
けど一方で実はクソデカ感情の入り混じった、ともするとオタクが勘違いして二次創作したくなるような物語になるのだろうかと思わざるを得ませんでした。

 

これまでにいくつも徳川家康を題材にした物語はあったし、ただ新しい研究成果を引用した世界観を構築してドラマ化するのでは面白くないかもしれません。
もしかしたら、今後もちょっとオタクが沸き立つような出来事が起きてしまうかも。
そう思わせる第1話でした。