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【鎌倉殿の13人】23話感想

大河ドラマ、「麒麟がくる」も「青天を衝け」も面白かったけど、「鎌倉殿の13人」がとんでもなく面白い。
元々鎌倉時代ら辺のこととか刀剣乱舞の推しのおかげでいろいろ勉強してはいたけど、それにしても面白すぎる。
全然ブログに書いてこなかったけど、実はめちゃくちゃにハマってます。

 

6月12日放送の23話は富士野の巻狩と曽我兄弟の仇討ち。
曽我兄弟は刀ミュで題材にもなっていたので、ちょっとは知ってる。
吾妻鏡とか歴史書では工藤祐経仇討ちからの頼朝の寝所にまで押し入ったと書かれている。
歌舞伎では工藤祐経への仇討ちだけが描かれている。
三谷脚本はどっちで来るのだろうかって思ってました。
何話か前に、曽我兄弟らしき子供2人が工藤祐経に「人殺しー」って石投げてましたから、仇討ち要素はあるんだろうな、とは思ってましたけども。

 

ところが、蓋を開けてみたら驚愕の展開。
またしてもスケベ心を丸出しにした頼朝が工藤祐経を身代わりにして比奈の元へ向かい、そうとは知らない曽我兄弟が頼朝を暗殺したつもりが工藤祐経を殺していた、というもの。

また天のご加護で頼朝が死に損なったのか。

曽我兄弟のうち弟の烏帽子親である時政には「工藤祐経への仇討ち」って言ってあったけど、そんなの大嘘。ただの芝居。

しかしそれを知っていた義時が、鎌倉の平穏を慮って「これは<仇討ちを装った頼朝への謀反>ではなく、<謀反を装った仇討ち>というものにすり替わってしまった。

 

曽我兄弟の仇討ちで頼朝への襲撃もあったと知っていた人たちも、歌舞伎で仇討ち物語として知っていた人たちも、みんなみんな驚愕です。

吾妻鏡は北条の都合の良いように書かれている歴史書っていう側面がありますけど、曽我兄弟の仇討ちまでもその一端を担っていたことになってしまいました。
恐ろしい脚本だ……。

 

23話もそうですけど、今回の大河ドラマは歴史にあったことを知っている人でさえも驚かしてきます。
結果に至るまでのプロセスを大胆に解釈してきますので。
24話で範頼が鎌倉から放逐されるのは間違いないとしても、吾妻鏡通りに流刑までなのか、他の歴史書のように死罪まで書くのか、予告の段階でも分かりません。
そしてそこまでにどういった物語を紡いでくれるのか。
とてもワクワクしてます。
早く日曜日になってくれ。

 

少し先だけど、頼朝の死もどう描くのか、時政追放をどう描くのか。
まだまだ楽しみがいっぱいです。