日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

【読書】かわいい見聞録 著:益田ミリ

かわいいものが好きです。
人は丸みのあるものを「かわいい」と思うらしいけど、この本に載っている「かわいい」は丸くないものばかり。

著者が感じるかわいいものに対して、どうしてかわいいのか、その対象物に関連した事物を調べた結果なにが分かったかなどが、大人のかわいい文章で書かれています。

 

読みながら、益田さんってなんて観察力と妄想力のある人だろうと何度も感心してしまいました。
普段私がなんの感想も持たずに通り過ぎる物事に対して「かわいい」を見出してしまう。
そしてそこから益田さんなりの妄想の世界が広がり、読者が「確かにこれはかわいい」と納得させてしまう。
帯にあるように「世界がこんなにもかわいいで溢れていたなんて」と思わせてくれます。

嗚呼、なんて自分は頭が固いんだろう。
こんなにふんわり癒し系な言葉を使って読者を魅了するなんて、私には到底できそうにない。