日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

ハキリアリの終焉

女王アリが死亡したハキリアリのその後を展示するっていう試みがあって、それがついに終わりを迎えたというニュース記事。

withnews.jp

最初に多摩動物公園Twitterアカウントがこれを公表した時、私のフォロワーでこれに飛びついたのがSF好きだった記憶。
SFって人類滅亡とかディストピアとか大好物じゃないですか。

 

ハキリアリの生態と人間の行動を同一視するのはちょっと乱暴な気はするけど、それでもやっぱり動物としてどういう行動に至るのかは気になるところでした。

女王アリがいなくなって、新しいアリが生まれなくなる。
人間で喩えるならば、人口減少の一途を辿るしかないということ。
食糧不足にもなり、衰退していくハキリアリたちですが、本来は戦う役割を持った兵隊が、食糧を作るために葉切りを手伝うという行動を起こしたそうです。
自ずと仲間のために本来の役割とは違うことも買って出る兵隊アリがあまりにもカッコ良すぎます。

 

これは映画か何かかと思わせるような行動を起こすハキリアリたち。
そして”巣内の状態が悪化したため”ということで展示が終了したということは、まもなく完全なる終焉を迎えるということなのでしょう。

動物園は動物の死を展示することは滅多にないこととは思いますが、ハキリアリのこの展示は色々と考えてしまうことの多いものでした。

人類がこんな感じで緩やかに滅びの時を待つということはないとは思うのですが、例えばもう少し小さくて身近なコミュニティで考えたらどうなるでしょう。
粛々と、ハキリアリたちのように自らの役割を全うできるのだろうか。
共に滅ぶ仲間のことを思いやることはできるだろうか。
潔く死への旅路を歩むことができるだろうか。

 

なんとも、ハキリアリたちに見習うことが多いような気がしてなりません。