日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

『007 スカイフォール』を観ました

『007 No time to die』を観る前に、ダニエル・クレイグの007を観ています。
なので、この前に『カジノ・ロワイヤル』も『慰めの報酬』も観てます。

 

一番感動したのが、画作り。
Mが棺を見つめている時の引きの映像、ボンドが悲しみを抑えて語る背景にはためくユニオン・ジャック、広大な大地を駆け抜けていくボンドカーを映す遠景。
広告写真みたいじゃん!って思えるようなシーンがそこかしこに散りばめられています。
CGを使ったわけでもなく、フィルタリングしているわけでもなく、画角がほんとうに素晴らしい。

 

慰めの報酬』が2時間もない作品だったけど、『スカイフォール』は2時間半ほど。
そのせいか、なんとなく脚本も丁寧かなって感じました。
人物の背景や台詞回しで、キャラクターが分かりやすかった。
その最たるものは、なんといってもQの登場シーン。

ベン・ウィショー扮するQとボンドの初対面の場面は、MI6オフィスではなく美術館。
2人がベンチに並んで座って、ひとつの絵画を観ている姿、それそのものが絵画のようです。
なにせベン・ウィショーなので彼の横顔が映るだけで私などは「かわいい……」と呟いてしまうのですが、そのシーンでボンドに新しいアイテムを渡す時の静かで滑稽なやり取りで新たなQを見せつけてくれます。
おじいちゃんから若いQに変更、ボンドを恐れず、ちょっと小馬鹿にさえする。
かわいい……。

そして昔と違って、犯罪はIT化。
脳筋(失礼)ボンドに対して、ネットワークに詳しい新しいQは、ただ新しい面白アイテムを授けるだけでなく、知識の面でもバックアップしてくれます。
つまり、ボンドとQはバディなんですよ。
アクション担当と知性のバディ。
仮面ライダーWかな?

 

そういえば毎度お馴染みのボンドと女性のセクシーシーンもあるのですが、個人的にはそっちよりも敵であるシルヴィとのやり取りのほうがエロスを感じました。
私が腐女子だからか?
いやいや、あれは絶対にわざとだ。
そもそもシルヴィが至るところにクソデカ感情を持ってくるのが悪い。
Mとのシーンもすごかった。

 

ジュディ・デンチのMが好きな私としては、『スカイフォール』はとても印象の強い作品になりました。
今回は出番が多くて嬉しかった。
まあ、複雑な心境ではありますが。

 

次は『スペクター』を観ます。