日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』を読了しました

Twitterでよく「オタクみんなで同居したい!」と一時期見かけたけど、この本は本当にオタク同士で同居したことを書いたエッセイです。

私もまあオタクではあるんだけど、こういうオタクについて書かれた本って読んだことがなかったかもしれない。
だから私はオタクのことをよく分かってなかったのかもしれない。
オタクにもいろいろなジャンルがあるということを、私はこの本で理解した気がします。

というのも、彼女たちはあまりにもバイタリティ溢れ、社会性に富み、コミュ力も高いのです。
眩しい……。

私のような陰キャのコミュ障とは大違い。
私はこの4人とは一緒に住めないと思います。
というか、Twitterで「オタクみんなで暮らしたい!」って言われてた時から「私は遠慮しときます」って思っていたタイプの人間ですし。

 

しかし著者はそんなことは当たり前と思っていて、同居する人も自分と近い性質の人を選んでいます。
だから4人でのルームシェアがうまくいっている。

 

もしも「オタクみんなで同居したい!」と本気で思っている人がいたら、この本は参考になると思います。
いや、もしかしたら誰かと一緒に暮らしたいと思ってる人全般に言えるかもしれません。

たとえばオタク云々以前に、友達同士のルームシェアは部屋探しの段階でつまづくことが書かれています。
なんでも、ペット可物件を探すよりも困難だとか。
分かるよ。私も賃貸関係に勤めていたけど、同居人が友人っていうの家主が嫌がるんですよ。
実際に他の友達連れ込んで夜中に騒いでクレーム騒動になることもあったし……(遠い目)

オタクといっても推してるものは千差万別。
バンドだったりアニメだったり舞台だったり、オタクだからなんでも理解できるわけがない。
ただその枠を越えて相手のことを尊重できるかどうか。

それって別にオタク云々じゃないよねって。
だからオタクに限らず、誰かとルームシェアしたいと望んでる人は読むと良いと思いました。

 

結婚生活だって、相手のことを支配するためのものではないし、好き勝手できるわけでもない。
ただオタク同士だと沼ってるジャンルが違っても共通項が多いので、なんとなく理解し合える。
薄い本といったら何を指すか分かるし、掛け算の右と左を間違うと地雷だとか、そういうのが分かってしまう。
それでも人として生活する上でのスタンスの違いで、オタク同士だろうが破綻するでしょう。
この本にはそういう、オタク以前の人間性から見てうまくいってるところも書かれています。

 

オタクってタイトルについてるけど、この本はオタク色はちょっと弱めかもしれない。
4人のオタク話でいっぱい、というわけではないです。
推しのここが良い!みたいなのは書いてないです。
ただ、オタク口調はいっぱい出てきます。
Twitterで見かけるような言葉がいっぱいで堅苦しさは少なめな、軽妙なエッセイです。
だから人によっては文面にイタさを感じてしまうかも。
それでも、ルームシェアしてみたい人は読んでって、推したくなる本でした。

 

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by きんじょう (@kinjo_diary)