日々是ぶつぶつ

思いついたことを適当に

『感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた』を読了しました

今の世の中の最大の関心事といったら感染症のことだと思うのですが、私もご多分に漏れず感染症関連の本を読んだりしてます。
だってしかたがないよ、感染症が蔓延している時間軸で生きているんだから。

専門家じゃないと分からないことが多いし、手近なところで一般市民にもわかりやすくかいつまんで感染症のことについて教えてくれる本を見つけました。
コミックエッセイありがたい。

 発行されたのが2020年11月なので、現状の最大関心事についてはちょっと情報が古くなってしまっているのは致し方ない。
だって日々情報がアップデートされてるんですよ。
変異株のことだって日本でこんなになる以前の話ですから。
その中で個人的に一番ビックリしたのは、今回の感染症ゲノム解析がめちゃくちゃ早かったこと。そのためSARSと同系統って分かったわけだし、対処する方向性が見えてきたんだろうし。
素人ながら、現代の科学すごーいってなりました。
ほんの200年くらい前は感染症は物の怪の仕業だと思われていたというのに……。

 

ともあれ、一般的で身近なよく耳にする感染症結核やインフルエンザなどについては分かりやすくまとめられています。
なんでインフルエンザのワクチン毎年打たないと駄目なのか、といった疑問にも答えてます。
これから子供を持とうと思っている人、生まれてくる予定のある人、ワクチンに懐疑的な人は目を通してみると良いかもしれません。

コミックエッセイなので語り口調も柔らかく、時にクスッと笑えるような場面もありつつ、けど感染症のことについてはかいつまんだ上で分かりやすく、たまにワクチン作った科学者の人間性ダメポイントも上げつつ、感染症とワクチンについて教えてくれます。

 

あとこの本は「外科医の作者が感染症専門家の父に聞く」というスタイルで進められているんですけど、それで分かる通り、医者だから医療に関することはなんでも知ってる、というわけじゃないんですよ。
ゼロではないけど、専門家ほどではない。
そんな当たり前のことを改めて教えてくれます。